ジブリヒロイン。

なかけん。です。


昨日、教会で催された「第2回 青年の集い」で、スタジオジブリ作品の「魔女の宅急便」を鑑賞しました。この前に金曜ロードショーでやっていたようでしたが、私は見逃してしまったので、久々に鑑賞することになります。
因みに、「魔女の宅急便」公開当時は、まだ生まれる前でした(1989年公開、私は翌1990年生まれ)。

何か子供の時に見た当時は何も感じませんでしたが、大人になってから鑑賞すると「5分に1度はパンチラしてるよな」とか、「キキって、作中で犯罪行為(貨物列車への無賃乗車や箒を返却していないなど)を犯しまくりじゃないか」などと、余計な考えを巡らしてしまいますね。(笑)
あとは声優などを知っている今になって、この頃はまだ本職の声優さんを使っていて、しかも今見ると面子が豪華だなと思いましたね。今のジブリ作品も、かつてのように本職の声優さんを起用して欲しいなと思いますけど、宮崎駿さんがいる限りというか、スタジオジブリ作品自体ではもう無理でしょうね。


さて、スタジオジブリと言えば、ヒロインが印象的ですよね。
トップクラフト作品の「風の谷のナウシカ」も含めて、ジブリ作品のヒロインって、全体的に物語の中で荒波にのまれ翻弄されながら生活しているという描写があるため、どのヒロインも強く逞しく生きていて格好良いなと思いますね。
例え、最初は頼りないや世間知らずな娘であっても、物語の中で様々な経験や体験をしていくうちに、中盤から終盤にかけては人間としても成長してジブリヒロイン」らしくなったなと感じますね。

ただ、ジブリ作品には比較的幼い年齢の女の子、つまり幼女や少女が多いですよね。
設定から年齢が判別できるもの、明確には判別できないものも含めても、
シータ(「天空の城ラピュタ」)
草壁サツキ(「となりのトトロ」)…小学6年生なので12歳程?
草壁メイ(「となりのトトロ」)…4歳
節子(「火垂るの墓」)…4歳
キキ(「魔女の宅急便」)…13歳
フィオ・ピッコロ(「紅の豚」)…17歳
月島雫(「耳をすませば」)…14歳
天使の少女(「On Your Mark」)
サン(「もののけ姫」)…15歳
山田のの子(「ホーホケキョ となりの山田くん」)…小学3年生なので9歳程?
荻野千尋(「千と千尋の神隠し」)…10歳で小学4年生
ポニョ(「崖の上のポニョ」)
アリエッティ(「借りぐらしのアリエッティ」)…14歳
松崎海(「コクリコ坂から」)…高校生
ネット上などでは、ヒロインに幼女や少女が多いことから宮崎駿ロリコンと言われてもいますが、小さい女の子はカワイイですから仕方ないですね。(笑)
カワイイは正義。男はみんなロリコンだ。(キリッ


スタジオジブリ作品のヒロインたち】
ナウシカ(「風の谷のナウシカ1984年)トップクラフト作品

シータ(「天空の城ラピュタ」1985年)

草壁サツキ、草壁メイ(12歳、4歳「となりのトトロ」1988年)

節子(4歳「火垂るの墓」1988年)

キキ(13歳「魔女の宅急便」1989年)

岡島タエ子(27歳「おもひでぽろぽろ」1991年)

マダム・ジーナ(「紅の豚」1992年)

フィオ・ピッコロ(17歳「紅の豚」1992年)

武藤里伽子(「海がきこえる」1993年)

月島雫(14歳「耳をすませば」1995年)

天使の少女(「On Your Mark」1995年)

サン(15歳「もののけ姫」1997年)

山田のの子(9歳「ホーホケキョ となりの山田くん」1999年)

荻野千尋(10歳「千と千尋の神隠し」2001年)

吉岡ハル(「猫の恩返し」2002年)

ソフィ・ハッター(18歳「ハウルの動く城」2004年)

テルー(本名:テハヌーゲド戦記」2006年)

ポニョ(「崖の上のポニョ」2008年)

アリエッティ(14歳「借りぐらしのアリエッティ」2010年)

松崎海(原作では小松崎海。「コクリコ坂から」2011年)


こうしてヒロイン達を見てみても、前述した共通点が浮かび上がってきますね。
やっぱり、気が強くてしっかり者、逞しい、凛としている、置かれている環境や境遇がシリアス…という点に当てはまれば、「ジブリヒロイン像」だと言えますね。
スタジオジブリ作品で劇場公開作品としては17作目に当たる、最新作「コクリコ坂から」は、実はまだ見ていないのですが、その「コクリコ坂から」のヒロインである海ちゃんも、
「海の見える洋館に住む3兄弟の長女であるが、父親は既に亡くしており、母は仕事で多忙なため家には殆どいない。自宅である洋館は下宿屋も営んでいて、海ちゃんはそんな母の代わりに家事・兄弟の世話・下宿の切り盛りを全て請け負っている、ちょっと気の強い女の子。」
とあるので、偶然にもジブリヒロインにマッチしているなと感じますね(原作は「なかよし」で1980年1月号〜8月号まで連載されて全8話からなる同名の少女漫画です。)。

「気が強い女の子」というと、今でいう「ツンデレ」のような感じでしょうかね。ジブリ作品のヒロイン一人とってみても、冒頭に述べた「魔女の宅急便」のキキなんて、トンボに対してツンケンしていましたが墜落した飛行船を見に行くシーンでは少し性格が落ち着いて本心を曝け出すようになったかな…と思えば、トンボの仲間たちを見た途端、また「仕事があるので失礼します。さよなら。」と急に冷たい態度を取っているので、まさに今で言うツンデレだなと思いましたね。
その他、「海がきこえる」の武藤里伽子にしても、「もののけ姫」のサンにしても、「ゲド戦記」のテルーにしても、同じ傾向であることが言えますよね。


因みに、宮崎駿さんは、
「今の時代、男が成功する物語は物語にしにくい」と仰っていました。
私も、男性が主人公の物語よりも女性が主人公の物語の方が好きですし、視聴するテレビアニメの傾向としても多いですからね。スタジオジブリ作品も、キャストの起用方式に対しては良い印象を持っていませんが、作品としては前述したヒロイン像と合わせて私の嗜好にあっているので、好感が持てますね。

アニメはやっぱり、男の子よりも女の子が活躍する方がいい。
スタジオジブリ作品だってそうだから。
改めて、そう感じましたね。