昔も今も、魔法少女!!

なかけん。です。


Wikipediaにある「魔法少女アニメ」のカテゴリーや「魔法少女アニメの一覧」の項を見ると、項に掲載されている殆どのアニメは既に見たことのあるアニメばかりで…ある意味、恐ろしいです。(笑)

どのぐらいあるのか、自分の見た作品を挙げていくと…

1.魔法のプリンセス ミンキーモモ(1982年/1991年、後年視聴)
2.魔女の宅急便(1989年、後年鑑賞)
3.美少女戦士セーラームーン(1992年〜1997年、後年視聴)
4.赤ずきんチャチャ(1994年、後年視聴)
5.魔法少女プリティサミー(1996年)
6.カードキャプターさくら(1998年〜2000年)
7.ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー(1998年、後年視聴)
8.おジャ魔女どれみ(1999年)
9.コレクター・ユイ(1999年)
10.Cosmic Baton Girl コメットさん☆(2001年)
11.ぷにぷに☆ぽえみぃ(2001年、後年視聴)
12.満月をさがして(2002年)
13.東京ミュウミュウ(2002年)
14.ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて(2002年、後年視聴)
15.マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ(2003年)
16.プリキュアシリーズ(2004年〜)
ふたりはプリキュア/Max HeartふたりはプリキュアSplash★Star、Yes! プリキュア5/GoGo!、フレッシュ、ハートキャッチ、スイート
17.魔法少女隊アルス(2004年)
18.魔法少女リリカルなのはシリーズ(2004年〜2007年)
魔法少女リリカルなのは/A's/StrikerS
19.ふしぎ星の☆ふたご姫(2005年)
20.撲殺天使ドクロちゃん(2005年、後年視聴)
21.魔女っ娘つくねちゃん(2005年、後年視聴)
22.おとぎ銃士 赤ずきん(2006年)
23.大魔法峠(2006年、後年視聴)
24.出ましたっ! パワパフガールズZ(2006年、後年視聴)
25.もえたん(2007年)
26.しゅごキャラ!(2007年〜2009年)
27.もえがく★5(2008年)
28.ストライクウィッチーズ(2008年/2010年)
29.うみものがたり 〜あなたがいてくれたコト〜(2009年)
30.あにゃまる探偵キルミンずぅ(2009年)
31.ジュエルペット てぃんくる☆(2010年)
32.魔法少女まどか☆マギカ(2011年)
33.放課後のプレアデス(2011年)
34.ジュエルペット サンシャイン(2011年)


因みに、後年視聴と書かれている作品は、文字通り本放送の後から視聴した作品です。

何作か見ている内に惹きこまれて、それまで見ていた「週刊少年ジャンプ」や「週刊少年サンデー」などといった少年誌原作のアニメを押しのけて、2000年代初頭から現在にかけて、急速に視聴する機会が多くなったジャンルとなり、いつしか好きなジャンルの代表選手となってしまいました。
そして、何だかんだで全てのアニメの中で、あらゆるジャンルの中で、一番付き合いが長いジャンルになりました。

10年以上も魔法少女アニメを見続けているのはなぜか。
魔法少女に魅了されるのか。
魔法少女の魅力とは何なのか。
以上の3点について、語っていきます。



まず、
10年以上も魔法少女アニメを見続けているのはなぜか。
それは、もう癖というか、お決まりというか、恒例というか、そんな感じで魔法少女というジャンルのアニメになると殆ど飛びついてしまうんです。
普通の魔法少女ものかな思っていたら意外な展開に驚愕したり、場合によってはトラウマになることもありました。
でも、総じて言えば、魔法少女って面白いジャンルだなと思います。
一連のアニメを見ていて総じて言えることとしては、時代に合わせて形を変えながら、魔法少女像が変遷していってるんだなということを感じさせます。
10年以上も見続けているということは、何年経っても変わらず作品が作り続けられているということ、そしてその都度新しいジャンルの魔法少女像が創造されてきています。


次に、
魔法少女に魅了されるのはなぜか。
それは、自分自身、同性な男の子が活躍するアニメより、女の子が活躍するアニメの方が好きなんです。
その活躍が王道であれ、邪道であれ、魅力的に感じるんです。
男の子が活躍するアニメなんて、これまでも週刊少年ジャンプ原作のアニメだと「ドラゴンボール」「ONE PIECE」「テニスの王子様」「ヒカルの碁」など、週刊少年サンデー原作のアニメだと「名探偵コナン」「ハヤテのごとく!」(これは別格ですが)なども見てきましたが、その手の少年向けアニメにある、同性が活躍するアニメだといまいち見映えがしないというか、見飽きたというか、見てもそこまで面白く感じなくなって魅力を感じなくなったんです。
もちろん、作品としては面白いところもありますが、華がないんですよね。
逆に、魔法少女の場合は男性も女性もターゲットになりますし、魔法を使うのなんて女の子の特権なのではないかと思いますし、素敵だなと思いますし、魅力的だなって感じるんです。
魔法少女」はあっても、「魔法少年」が殆どありませんよね。


最後に、
魔法少女の魅力とは何なのか。
それは、
・「魔法少女」一口だけで様々なジャンルに細分化されるということ
・作品としての斬新性を持つアニメが多い(斬新な設定や展開をするアニメが魔法少女に多い)こと
・(先述したように)時代に即して変遷しており、同時に魔法少女像が変化していること
だと思うんです。


・「魔法少女」一口だけで様々なジャンルに細分化されるということ
最初期に登場した「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」などのようにその後の作品の雛形となった東映(現・東映アニメーション)魔法少女アニメから、「魔法のプリンセス ミンキーモモ」のような魔法の力を使って変身するもの、「美少女戦士セーラームーン」や「プリキュア」のような魔法少女に戦闘美少女の要素を加えたもの、「魔法少女プリティサミー(天地無用!)」「魔法少女リリカルなのは(とらいあんぐるハート3)」「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて(The Soul Taker 〜魂狩〜)」のような本来の作品からスピンオフして生まれたもの、「ぷにぷに☆ぽえみぃ」「撲殺天使ドクロちゃん」「大魔法峠」「もえたん」のようなパロディ要素を持つもの、「魔法少女まどか☆マギカ」のような暗い作風のものまで、本当に魔法少女の中には多種多様なジャンルが包含されています。


・作品としての斬新性を持つアニメが多い(斬新な設定や展開をするアニメが魔法少女に多い)こと
物語や登場人物の設定や世界観、戦闘美少女系の場合はバトル要素を入れる、「放課後のプレアデス」では企業(富士重工業(SUBARU))とタイアップして制作されるなど、作品一つ一つに今までにない斬新な手法が取り入れられているアニメが多いです。これによって、多種多様なジャンルが生まれ続けているのではないかと思います。


・時代に即して変遷しており、同時に魔法少女像が変化していること
先述した細分化されたジャンルに合わせて次々と新しいコンセプトを持つ魔法少女が誕生していってる中で、昔と今では魔法少女のイメージが違ってきているということです。1960年代は魔法を使って物事を解決するといったことから始まって、1970年代は大人への変身、1980年代〜1990年代は特定の職業やアイドルへの変身、1990年代〜2000年代以降は魔法の力で戦闘力を身につけて悪と戦う…と、時代が進むにつれてスタンダードとなる魔法少女のイメージが変遷していっていることがわかります。ただ、欠点として従来のジャンルの作品が生まれにくい(従来のジャンルに回帰する作品が出ると視聴者側としては古臭く感じてしまうから?)という点もありますが、その点は「おジャ魔女どれみ」や「シュガシュガルーン」などの成功例もあるので、一概には言えないかもしれません。




というわけで、「魔法少女」は常に進化し続けるジャンルなのではないか、子供から大人まで男女ともに大衆的に魅力を感じることができるジャンルなのではないかと思います。
昔も今も、魔法少女アニメを見続けるということは、そのジャンルが本当に好きということもありますが、今度は何か出てくるのか、さぁ次はどんなジャンルの作品が出てくるのかと期待しているということもあります。
玩具会社によってメディアミックスされる展開もあれば、オタク向けにテレビアニメではなくOVAで展開される作品もあります。
更には、「へっぽこ実験アニメーション エクセル・サーガ」における「ぷにぷに☆ぽえみぃ」、「さよなら絶望先生」における「イヤボン戦士リリキュア」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」における「星くずうぃっち☆メルル」、「ゆるゆり」における「魔女っ娘ミラクルん」などといった別のジャンルで劇中アニメとしてパロディ的に魔法少女作品が扱われるといった変わった例もあります。

要は、魔法少女アニメって何でもできちゃうんです。幅広く変格活用できちゃうんです。
だから、魔法少女はやめられないんです。
昔も今も、そしてこれからも、そうなるのではないでしょうか―――。