潰れたレジャー施設。

※この記事は、2010年12月8日のmixi日記より引用したしたものです。


なかけん。です。


最近、大学の「余暇マネジメント」という講義の中で、自分が昔行ったことのある、潰れた懐かしい遊園地やリゾート施設の事例ばかり紹介していたので、思わず日記で話題にしてみました。

「余暇マネジメント」の講義では、前半はスポーツの価値について、ナイキや美津濃(ミズノ)のCMの事例から考える講義が前半にあったのですが、後半からは「レジャー施設の失敗事例から、レジャー製品とは何なのかを学ぶ」という内容に変わって、そこから潰れたレジャー施設が沢山紹介されたという感じなんです。

…というわけで、余暇マネジメントの講義で紹介された施設も含め、これまでに行った潰れたレジャー施設をフィードバックしてみましょう。潰れたとは言っても、過去に会社更生法の適用を受けたものの再建して、現在でも残っているところもあります。

紹介する施設は、既に過去の日記と重複してしまうところもありますが、ご了承を。


【閉園及び会社更生法の申請の適用を受けた(行ったことのある)レジャー施設】
向ヶ丘遊園…神奈川県川崎市多摩区長尾
フォト
1927年4月1日開業、2002年3月31日閉園の遊園地。
自分は、閉園直前の2002年3月(当時11歳)に一度だけ母親と一緒に行きました。
沿線ながらも、なかなか行く機会のなかった「向ヶ丘遊園」でしたが、やっと叶えることができて最初で最後となりました。
跡地は現在「藤子・F・不二雄ミュージアム」となっています。(2011年9月3日〜 ※2011年10月20日追記)

小田急御殿場ファミリーランド静岡県御殿場市
1974年開園、1999年9月5日閉園の遊園地。
自分は、これも閉園年の1999年(当時9歳)に家族と一緒に行きました。
「ダンガイ」や「ガンビット」などといった絶叫マシーンが有名でした。
跡地は「御殿場プレミアム・アウトレット」になっていますが、当時の観覧車やアトラクションの一部の水路などがそのまま残っていて、当時の面影を偲ぶことができます。(観覧車は現在でも営業中とのことです)

ハウステンボス長崎県佐世保市ハウステンボス町
現存施設。
1992年3月25日開業、2003年2月26日に会社更生法の適用を申請。
オランダの街並みをモチーフにしていて、日本にいながらヨーロッパに行ったような気分が味わうことができます。アトラクションからミュージアム、釣り堀やリゾート、クルーザーや場内宿泊施設まで、広大な街に様々なエンターテイメント施設が集約されています。
シンボルはドムトールンというタワーで、高さが105mあり、貸切展望室からはハウステンボスの街並みが一望できます。

■ワイルドブルーヨコハマ…神奈川県横浜市鶴見区
1992年6月開園、2001年8月31日閉園のプールパーク。
自分は2000年(当時10歳)に家族で、閉園直前の2001年6月末日(当時11歳)に小学校のクラスデーでと2度訪問しました。
ワイルドブルーヨコハマと言えば、やはり場内最大の造波プールでしょうか。
休憩時間中に造波プールで行われていたボディーボードタイムには大興奮し、ボディーボードタイム終了後に「今度の波が手強いぞ!心してかかれ…」の場内アナウンスと共に、休憩時間終了とともに「モンスターウェーブ」と呼ばれる超大波に自ら突撃していったのは今でも記憶に残っています。
何せ、人との衝突が避けられないので、覚悟の上でのチャレンジでしたからね。
跡地は、以前の日記にて画像を掲載しました。

ららぽーとスキードームSSAWS(ザウス)…千葉県船橋市
1993年7月15日開業、2002年9月30日閉鎖の屋内スキー場。
ららぽーとが運営していました。
巨大で横長な建物が印象的で、一年中スキーが出来ることから人気を集めました。しかし、高すぎる入場料金、延長料金(15分400円)を取られてしまうこと、有料の付随サービスから客足が悪く、付随サービスを無料にしても入場者数が伸び悩み、閉鎖されました。
自分は2000年(当時10歳)に家族で行きました。病弱だったために学校行事であったスキー学校に参加できない代わりとして連れて行ってもらい、母親と一緒に広大なゲレンデを滑り降りた記憶があります。
跡地は現在、スウェーデンの大型家具店のイケアが出店し、更には大型マンションも立地しています。
余暇マネジメントの講義で、レジャー製品の値下げの失敗事例として紹介されました。

■シーガイア…宮崎県宮崎市山崎町
現存施設。
1993年7月一部開業、1994年10月全面開業、2001年2月に経営破綻。
家族では、2000年7月(当時10歳)のサミット開催時期に行きました。
宮崎の景色の眺めが絶景で、巨大なオーシャンドーム(2007年9月閉鎖)は特に印象に残っています。前述した「ワイルドブルーヨコハマ」とはまた違った感じで、こちらは兎に角スケールが大きく、しかも屋根が開閉式なので、外からの空気も入って気持ちがよかったのを覚えています。
余暇マネジメントの講義で、2週にわたって第三セクター(フェニックスリゾート)による経営の失敗事例として紹介されました。
現在は、2001年6月にリップルウッドが買収して再建が進められていて、2005年以降は黒字経営に転じました。

■富士ガリバー王国山梨県西八千代郡上九一色村(現・南都留郡富士河口湖))
1997年7月26日開園、2001年10月28日閉園のテーマパーク。
オウム真理教(現・アーレフ)の本拠地であった上九一色村に開業しました。
自分は開園年の1997年(当時7歳)に、家族と一緒に行きました。
長さ45mの巨大なガリバーがリアル過ぎて、トラウマだった記憶があります。
跡地は廃墟になっているとも、更地になっているとも聞きました。余暇マネジメントの講義で、ちょっとだけ紹介されましたが、「ガリバー王国を知っている人?」と聞かれて、自分だけしか手がピンと挙がっていませんでした…。



こうやって昔の記憶をフィードバックしてみると、幼い頃は色んなところに連れて行ってもらったんだなぁ…と、しみじみと感じます。
近年ではなかなか行く機会がありませんが、幼少時代にこうしたある意味貴重な体験をしたり、東京ディズニーリゾートなんかも10回以上も行っているので、過去の記憶をいつまでも胸にしまって覚えておけば、もう沢山かな、これ以上は贅沢かもしれないと思いました。

どれもこれも、東京ディズニーランドの登場による入場客減少、少子高齢化、レジャーの多様化、1987年のリゾート法制定を発端としたテーマパークバブルの顛末と言ってしまえばそれまでですが…。
でも、時代の流れとは言え、子供の頃に行ったことのある遊園地やテーマパークやリゾート施設がどんどんなくなってしまうのは残念です。
更に、「向ヶ丘遊園」や「富士ガリバー王国」のように、昔あったことを知っている友人や世代が少ないか殆どいないとなると、益々寂しくなるものです。
同年代でもここまでジェネレーションギャップがあるものなのかとちょっとショックを受けてしまいました。