東電原発トラブル隠し。
なかけん。です。
今日は、6月4日に以前のブログで執筆したものを再掲します。
先日、大学で「地球温暖化を考える」という講義で何度も福島第一原子力発電所事故の話題に触れている中で、講義の資料で何度も「東電原発トラブル隠し」という書物から引用されていたので、元ネタの本は今でも本屋さんに売ってるのかと質問したら、売ってるけれども暫く貸してあげるよと先生。
まさか、本を貸してくれるとは…ありがとうございます。
- 作者: 原子力資料情報室
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/12/20
- メディア: 単行本
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その「東電原発トラブル隠し」ですが、先述した今年3月11日に東日本大震災とともに発生した福島第一原子力発電所事故より遥か前の2002年に発行されたもので、その当時以前からひび割れなどの重大な欠陥があったのにも関わらず報告しなかったとや、国や製造企業(日立製作所や東芝など)のチェックの甘さから問題となった時に検証として纏めた本です。
表紙写真には、まだ在りし日のビンビンだった頃であろう福島第一原子力発電所が写っています。水素爆発前は全く知らなかったので、この写真は初めて見ることになります。
このブックレットを読んで感じたことは、東京電力に対して益々不信感が増したことだけですね。
東京電力だけではなく、国や原子力発電所を作ったメーカーといったステークホルダーぐるみでちゃんとチェックをしておらずに隠していたわけですから、もうCSRもコンプライアンスもへったくれも糞もないですよね。
エネルギー関係についてはよくは分からないので、ただ一言、呆れました。それだけです。
東京電力は、もう企業としては終わっているのではないかと思いますね。